練習法24

まどかは今、演奏会の準備に追われている。
もちろん自分の演奏の練習なんだが、
こういう時に、生徒の練習の指導に関するひらめき
がけっこうわいてくる。
なんというか実体験にもとづくアイデアというか
自分にも言い聞かせる部分も大きい。
とにかく【できない部分をとりだしそこばかりを
しつこくやる】ということ。けっこうこれが当たり前のようでいて
できないものである。うたえるところを楽しいのでやってしまう。
つっかかるところ、おもしろくないところばかりをやるのだ。
パッセージは短ければ短いほどいい。
音楽を楽しむことはこの際あきらめよう。
うたえないところをとにかくやる。やりまくる。
ゆっくりしか弾けないところを何百回とやるのだ。
そうすると、全体が弾けるようになるのが早い。
仕上がってくる。弾けないところだけを弾く。
忍耐強くやりましょう。ピアニストもそれをやっている。
ちょっと弾いただけであんなにうまく弾けるわけがない。
影で人には絶対見せられないような練習、苦労をしている。
途中の段階はとてもじゃないけど人には聴かせられない・・
プロでもそう。だから練習で下手なのは恥でない。
さあ、出来上がりを想像して・・頑張りましょう。
完成は1日にしてならず・・